トラストレンディングの評判はどうなる?役員の解任に加えて損害賠償請求訴訟も提起

トラストレンディングの評判はどうなる?役員の解任に加えて損害賠償請求訴訟も提起



トラストレンディング(Trust lending)の評判は証券取引等監視委員会による勧告でどうなる?

最近はmaneoグループの遅延案件で騒がしかったソーシャルレンディング業界です。
本日はエーアイトラストが運営するトラストレンディングで新たなニュースがありました。

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トラストレンディング(Trust Lending)の行政処分勧告で金融庁長官から下された業務停止、改善命令の内容は?
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上記の記事でも書きましたがトラストレンディングの投資は私は大分前にストップしています。
利回りがとても高く人気でしたが、諸事情を勘案して個人的にリスクが高いと考えていました。

本日、証券取引等監視委員会は先日のトラストレンディングの検査を受けて方針を決めました。
内閣総理大臣および金融庁長官に対し、トラストレンディングの行政処分を行うよう勧告したのです。

 

さらにトラストレンディングは本件を受けて、いくつかのお知らせを発信しています。
今回の記事はトラストレンディングの動きについてまとめました(^^)

「トラストレンディングが受けた処分の内容は?」
「トラストレンディングが役員の解任を発表!その理由は?」
「損害賠償請求訴訟を提起!」

 

ソーシャルレンディングはサラリーマン投資家に魅力的な投資法です。
しかし新しい投資だけにある程度の知識を身に着けてから実施すべきです。
最近は読みやすい本が多いので興味がある方はまずは気軽に勉強を始めましょう(^^)

 

トラストレンディングに対する証券取引等監視委員会による行政処分勧告の内容は?

それでは早速今回の行政処分勧告の内容を見ていきましょう。
詳細な内容はトラストレンディングの発表内容でご確認ください。
証券取引等監視委員会による勧告について

高速道路工事請負代金債権担保ローンファンドで工事を受注していないことが判明

勧告内容の指摘を受けた事項について順番に確認しましょう。
まずは高速道路工事請負代金債権担保ローンファンド関連です。

 

指摘を受けた事項:以下の各募集ページにおいて、ファンドの取得勧誘に関して虚偽の表示を行っていた。

①債権担保付ローンファンド
105 号~111 号、113 号~119 号、122 号~124 号、127 号、128 号、131 号~138 号

②Trust Lending セレクトファンド「高速道路工事請負代金債権担保ローンファンド」
120 号、121号、125号、126号、129 号、130号

 

これを受けてトラストレンディング側の事実関係の報告内容が以下になります。

(1) 高速道路工事請負代金債権担保ローンファンド

当社は、本件ファンドの募集ページ上で、新東名高速道路高取山トンネル西工事、新東名高速道路川西工事、新東名高速道路高松工事及び東京外かく環状道路本線トンネル大泉南工事(以下、これらの4現場を併せて「本件工事」といいます。)を大手建設会社JVから元請負会社が受注し、当該元請負会社から本借入人が発注を受けている旨の表示を行っております。

しかしながら、今般当社に対して実施された証券取引等監視委員会の検査により判明した事実、及び当該事実をきっかけに当社が本件ファンドの調査を行った結果、本借入人は本件工事を受注していないことが判明し、当社は、本件ファンドの募集ページにおいて虚偽の表示を行っていたものと認められました。

なお、本件ファンドにつきましては、本日付、「損害賠償等請求訴訟の提起に関するお知らせ」にてお知らせしたとおり、本借入人及び元請負会社に対して訴訟を提起しております。

 

なんと工事の受注自体がないことが判明してしまいました。
これはかなりの驚きですね…^_^;

 

公共事業コンサルティング債権担保付ローンファンドはコンサルティングが実施されず

勧告内容の指摘を受けた事項について順番に確認しましょう。
まずは高速道路工事請負代金債権担保ローンファンド関連です。

 

指摘を受けた事項:以下の各募集ページにおいて、ファンドの取得勧誘に関して虚偽の表示を行っていた。

Trust Lendingセレクトファンド「公共事業コンサルティング債権担保ローンファンド」
147 号~154号

 

先ほどの高速道路と同じ内容な指摘事項ですね…。
こちらの件に関してのトラストレンディング側の事実関係の報告内容が以下になります。

(2) 公共事業コンサルティング債権担保付ローンファンド

当社は、本件ファンドの募集ページ上で、本借入人が様々な分野の公共事業プロジェクトに対してコンサルティング業務を行う旨の表示を行っております。しかしながら、対象とする公共事業プロジェクトは、上記(1)の高速道路事業と除染事業(平成30年12月7日付、証券取引等監視委員会の当社に対する行政処分勧告記載のもの)となっており、いずれも該当ファンドの募集ページ上で表示していた事業自体が存在していないことから、本件コンサルティング業務も実施されておらず、当社は、本件ファンドの募集ページにおいても虚偽の表示を行っていたものと認められました。

 

 

燃料売掛債権担保ローンファンドでは売上で誤解を生せじめるべき表示がありました

指摘事項は4つあります…!
続いて3つ目を確認してみましょう。
こちらは上の2つとは少し内容が違いますね^_^;

 

指摘を受けた事項:以下の各募集ページにおいて、ファンドの取得勧誘に関して重要な事項につき誤解を生ぜしめるべき表示があった。

燃料卸売事業者ローンファンド「燃料売掛債権担保ローンファンド」
193号~200号、203号、207号~210号

 

本件に対するトラストレンディング側の事実関係の報告内容が以下になります。

(3) 燃料売掛債権担保ローンファンド

当社は、本件ファンドの募集ページ上で、本件ファンドの返済原資について、初年度売上30 億円をボトムラインとして継続成長が計画されており、返済が十分に可能であると判断した旨の表示を行っております。しかしながら、当該売上額は、対象となる工事が当初計画通りに実施されることを前提条件としたものであって、最低額を 30 億円とすることには何ら根拠がないにもかかわらず、状況を問わず 30 億円の売上が予定されているかのような、誤解を生ぜしめるべき表示を行っていたものと認められました。

 

こちらは工事自体が受注していないなど、上記の程ではありません。
しかし売上の表示について問題があったようです。

ソーシャルレンディングでは投資家に公開される情報が限定されます。
しかしそこに虚偽や誤解を生む表示があると正しい判断が下せません…。

 

ファンド貸付金の一部が役員が実質的に支配する法人へ流出

最後の4つ目です。
もはや何が出てきても驚かない!と思っていましたが衝撃を受けました。

指摘を受けた事項:

①ファンド貸付金の一部が、山本幸雄取締役が実質的に支配する法人へ流出
②事業実態や貸付先におけるファンド資金の使途等を把握するための管理態勢が構築されていない

 

なんとファンド貸付金の一部が役員の支配する法人へ流出していたとのことです…。
これが事実ならかなりの大問題になりますが果たしてトラストレンディングの事実関係の報告はどうなっているでしょうか?

 

(4) 当社の管理上の問題点及びファンド資金が流出している状況

平成 30 年 12 月 7 日付、証券取引等監視委員会の当社に対する行政処分勧告のファンド(除染及び IoT)に加え、上記(1)乃至(3)のファンドは、いずれも山本氏からの紹介案件ですが、(なお、当社が山本氏から当該案件の紹介を受けた時期は、同氏が当社取締役へ就任した平成 30 年 10 月 5 日以前です。)これらファンド貸付金のうち、少なくとも約 15 億 8 千万円が、貸付先から山本氏が実質的に支配する法人へ流出していることが判明しております。このような事実が発生した原因は、当社において事業実態や貸付先におけるファンド資金の使途等を把握するための管理態勢を構築していなかったことによるものであると認められました。

 

どうやらこれは既に事実として判明しているようです。
さらに金額は少なくとも約15億8千万円・・・とんでもない金額です^_^;

 

トラストレンディング側は既に対応を発表。役員の移動と損害賠償請求訴訟の提起

山本氏の取締役を解任!今後は事実解明と法的措置を検討中

これらの指摘事項と事実関係を受けてトラストレンディング側は既に対応を発表しております。
まずは役員の解任です。

役員の異動に関するお知らせ

 

平成31年2月19日開催の臨時株主総会で取締役山本幸雄氏の解任について決議しています。
今後は山本氏への聴取等により本件の解明を行うようです。

投資家からすればまずは事実解明が第一段階ですね。

 

さらにトラストレンディングは山本氏及び同氏が実質的に支配する法人に対する法的措置を検討するとのことです。
事実解明の後は投資家にしっかり資金が戻るように誠実に対応して頂きたいですね。

 

トラストレンディングが損害賠償等請求訴訟を東京地方裁判所へ提起

今回の悲惨な状況を受けてトラストレンディングを運営するエーアイトラスト株式会社が既に動いています。

 

下記の該当ファンドに関して既に損害賠償等請求訴訟を東京地方裁判所へ提起したようです。
損害賠償等請求訴訟の提起に関するお知らせ

 

該当するファンド

①債権担保付ローンファンド:105 号~111 号,113 号~119 号,122 号~124 号,127 号,128 号,131 号~138 号
②Trust Lending セレクトファンド:120 号,121 号,125 号,126 号,129 号,130 号

 

今後どうなるか全く分かりませんね…。
ソーシャルレンディングも投資である限りリスクがあるのは分かります。

もし公開されている情報が事実で損失が出たのなら投資家は諦めるしかありません。
しかし今回のように事実と大きく異なる場合に損失が出たのならくやしいです^_^;

 

私も既にソーシャルレンディングを始めた初期のラッキーバンク案件で損失確定しています。

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このような事態がソーシャルレンディングでは続いており制度の問題を感じます。
今後は上場企業が運営するなど信頼があるファンドに限定して投資していきたいと思います。

 

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クラウドポートのFunds(ファンズ)で新たな資産運用、貸付投資が魅力的!ソーシャルレンディングとの違いは?

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