コロナ禍で相次ぐ株主優待の廃止と改悪のIR発表…
コロナ禍の発生から数カ月が経ち、企業業績への影響が明らかになりつつあります。
業種によってかなり影響度が違うためポートフォリオが分散していないと明暗が分かれる市場環境ですね(^^)
さてそんな環境の中、コロナ禍による業績悪化を主な理由に株主優待制度の廃止や改悪が相次いでいます。
これまで主にクオカード優待やお米券優待など自社の広告にならない優待が主な印象でしたが…
本日はオムロンが株主優待制度の廃止を発表したので理由も含めて共有したいと思います。
オムロン株主はもちろん、優待銘柄投資が好きな方は是非ご覧ください(^^)/
「オムロンの株主優待制度が廃止!」
「優待廃止の理由は?」
「オムロンの株価と配当利回りは?」
コロナ禍の恐怖は払拭できないものの市場は3月に比べれば安定してきていますね。
しかし第2派の懸念もありリスクオフの投資家も多いでしょうか?
相場が不安定な時期はソーシャルレンディングも有効な投資法ですよ(^^)
優待投資も楽しいですが様々な資産でリスク分散を図りたいものです。
株式だけがサラリーマンの投資法ではありませんよ♪
オムロンが株主優待制度の廃止を発表!その理由は?人気の自社商品優待は消滅です…
オムロンの株主優待制度が廃止!株主にはつらいIR発表です
それでは早速ですがオムロンの株主優待制度について確認しておきます。
下記の記事で詳述していますので是非ご覧くださいね(^^)/
オムロンの株主優待制度の概要
権利月:3月(2020年3月度まで)
優待品:①オムロンのヘルスケア商品
or ②京都大学 iPS細胞研究所 iPS細胞研究基金への寄付
保有株式数と優待内容:
100株:①2000円相当、②2000円の寄付
300株:①6000円相当、②6000円の寄付
オムロンの株主優待制度は自社製品か寄付の2択になります(^^)
寄付といっても対象は京都大学iPS研究所ということで独特な制度ですね!
今回株主優待の廃止が決定されたオムロンの優待品は自社製品が主な優待制度でした。
これまでも企業業績の悪化で多くの企業が優待の改悪・廃止を発表してきました。
それでも自社製品・サービスを完全廃止する企業は比較的少なかったです((+_+))
自社製品であれば比較的高価な優待品でも原価負担に収まります。
また自社のサービスを株主に訴求・広告でき、そこから波及することも期待できますね(^^)
そのため株主還元かつ広告としてとらえて費用を許容する企業が多いのかと想像します。
そのため今回オムロンが自社製品の優待を廃止したのは個人的には本当に残念でありません。
なお2020年で優待は最後、2021年以降は優待が貰えませんのでご注意ください。
オムロンの株主優待制度の廃止の理由は?
さてオムロンが今回優待制度の廃止に至った理由はなんでしょうか…?
体温計など…むしろコロナが追い風になる商品も展開している印象ですが^_^;
優待廃止のIR発表内容から理由の記載について参照します。
1. 株主優待制度の廃止の理由
当社は、当社株式の投資魅力を高め、より多くの方々に当社株式を保有していただくことを目的とした株主還元策の一環として、2013年度に株主優待制度を導入しました。その後、導入以来8年間にわたり、株主のみなさまからもご好評をいただき、当社の株主基盤の安定化に寄与してまいりました。
また同時に、当社では株主優待制度に加え、株主還元全般を充実させてまいりました。具体的には、株主還元方針に基づいた安定的かつ継続的な配当と機動的な自己株式の取得の実施など、総還元性向も意識した株主還元策を総合的に展開してまいりました。
このように株主還元全般が充実してきたことを鑑みて、株主優待制度は当初の目的を達成し、相応の成果に結びついたと判断し、本日開催の取締役会において、当該株主優待制度の廃止を決定いたしました。
当社はこれからも、資本効率と株主還元を意識して、持続的な企業価値の向上に取り組んでまいりますので、何卒ご理解賜わりますようお願い申し上げます。
どうやら株主還元は配当と自社株買いがあるから優待はもういらいないですよ
ということみたいですね^_^;?
優待廃止の理由も色々と見てきましたが…
「優待制度が当初の目的を達成」したことを理由とする企業はレアだと思います。
言わんとすることは分かりますが、それに見合った増配が実施されなければ口だけいうことになりますね。
増配となれば株主は満足でしょうが…
クロス勢は残念な変更となります。
私はオムロンの優待を取得したことがありませんが、一度は取得しておくべきでしたね( ゚Д゚)
株価絶好調!コロナ禍でもオムロンのビジネスモデルは健在?株価指数と配当利回りは?
オムロンの株価は右肩上がり!アフターコロナの世界で活躍する企業?
それでは最後にオムロンの株価について確認していきましょう(^^)/
まずは過去10年間の同社の株価の変遷について参照します。
参照:SBI証券 オムロンの株価チャートより
2011年頃は2000円程度だったオムロンの株価はここ数年で大きく上昇しています。
調整を挟みながらも長期平均移動線に支えられる形で株価は右肩上がりといえるでしょう。
コロナショック時は株価は下落して一時は4000円半ばまで下落したものの…
その後は株価が急速に回復して現在は7000円を越えています!
うーん、コロナ後に高値更新とは株主も満足な値動きですね( ゚Д゚)
ヘルスケア事業はもちろん、他にも制御機器や電子部品など企業活動の自動化に関わる事業を営んでいます。
在宅勤務や通勤自粛が続く世の中においてオムロンの技術はアフターコロナの世界で有意義なものになりそうです(^^)
コロナショック後も株価が回復・高値更新したのも頷ける業態ですね!
オムロンの株式は割高?株式指数と配当利回りは?
株価が急上昇中のオムロンですが既に株式は割高なのでしょうか?
いつも通り配当利回りと株価指数を確認していきましょう(^^)/
現在のオムロンの株価7,600円で予想PERは87倍、PBRは2.9倍程になっています。
(20/07/29 15:00)
これは…
新興企業なみに高いPERとなっていますね(^^)!
オムロンの今後の企業成長がかなり期待されている証左でしょう。
高配当の万年割安株ばかり購入している私にはかなり抵抗感のあるPERです…。
オムロンの事業計画からこの高PERを許容できる方のみが手を出す感じでしょうか^_^;?
なおオムロンの予想1株配当は84円、予想年間配当利回りは1.1%程です。
うーん、1%台とはかなり不十分です…。
これだけ株価が上昇していると仕方ないかもしれませんね。
ちなみにこの利回りでも2021年3月期の予想配当性向は97%にも達します。
ここ数年は20~30%程で推移してきただけに増配どこか減配の可能性が心配されます。
オムロン経営陣が株主還元は優待から配当に切り替えたとはいえ…
そんなことはすぐに無かったかのようにひっくり返すのは株式市場では何度も見てきました。
コロナ禍を追い風に自社の商機を活かして大きく成長、利益を上げられるかが鍵になります。
優待を廃止したオムロン、是非株価と配当で株主還元に努めていただきたいですね!
*投資はご自身の判断と責任において行って下さい。