夢真HD(2362)が株主優待を廃止!プレミアム優待倶楽部は終了です…今後の株価や配当利回りを確認

夢真HD(2362)が株主優待を廃止!プレミアム優待倶楽部は終了です…今後の株価や配当利回りを確認



夢真ホールディングスが2018年に新設したばかりの株主優待制度を廃止をIR発表しました…

株価のボラティリティが高い時期が続いたためロングもショートも含み損銘柄を抱えている方も多いと思います。
私はクロスを除いてロングで現物投資しかしないマイルールに基づいて投資しています。

 

しかし当然ながらロング一本ではどうしても含み損で塩漬けとなる株式もありますね^_^;
そんな状況を「貯金」と称して自分を無理やり納得させる上では「利息」に相当する配当や株主優待が欠かません。
配当・優待が貰えるうちは「いつか戻る」と夢見て握力を維持することができます。

 

 

しかし業績悪化など株価の下落時に企業経営者は時には株主にはシビアな対応をとることがあります。
私が最もつらいのは株主優待制度の廃止です…。

 

 

今回は夢真ホールディングスの株主優待制度と廃止理由、今後の株価や配当利回りについてまとめました。
優待より配当重視の方は今回の夢真HDの経営判断に賛成でしょうか(^^)?

「夢真HDの株主優待制度の内容は?」
「夢真HDの優待廃止の理由は?」
「夢真HDの株価と配当利回りは?」

 

 

それにしても今回の夢真HDの廃止のIR発表には驚きました( ゚Д゚)
株主優待を新設したのは2018年9月度ですよ?

こんなにも早く廃止するならはじめから導入しなければいいのに…とは思いますが。
理由も確認してから経営陣の対応の是非について考えてみましょう。

 

 

私も優待名人の桐谷さんのように優待ライフがしたいですが…。
こういう突然優待制度を廃止する企業が相次ぐと怖いですね。
単元株で幅広い優待銘柄に分散することは優待ライフに必須です。

 

 

 

 

 

夢真ホールディングスの株主優待制度の廃止の理由は?長期保有優待制度まで用意しておいてひどすぎる言い訳…プレミアム優待倶楽部はなくなります

夢真HDの株主優待はプレミアム優待倶楽部で使えるポイント付与!長期保有優待制度もあります

それではまずはこれまでの夢真HDの株主優待制度の内容を確認していきましょう(^^)/
中々魅力的な優待で個人株主の人気も高い優待銘柄でした。

 

夢真HDの株主優待制度概要

権利月:9月(2019年9月期を最後に廃止
優待内容:株主優待ポイント付与

保有株式数と優待内容:
2年以上継続保有で1.1倍(矢印後)にUP

①300株以上:3,000→3,300
②400株以上: 4,000→4,400
③500 株以上: 5,000→5,500
④600 株以上: 6,000→6,600
⑤700 株以上: 8,000→8,800
⑥800 株以上: 10,000→11,000
⑦900 株以上: 12,000→13,200
⑧1,000 株以上: 15,000→16,500
➈2,000 株以上: 20,000→22,000

参照:夢真ホールディングスHP 株主優待制度

 

 

夢真HDの株主優待では「夢真ホールディングス・プレミアム優待倶楽部」で使えるポイント付与です。
1ポイントあたり1円相当で様々な商品から好きなものを選べるカタログギフト型になります(^^)
利用価値が高い優待制度で優待好きの投資の人気を集めました!

 

さらに夢真HDの株式を2年以上継続保有すると長期保有優待としてポイントが1.1倍になります!
この制度狙いもあって現物長期保有されていた方も多いと思います。

 

 

長期保有優待制度を導入するということは企業が継続保有してくれる個人株主を増やしたいという意図です。
また優待専用にプレミアム優待倶楽部のWebサイトを立ち上げるなど夢真HDの力の入れ具合を感じてました…。

それが導入からわずか2回の実施でまさか廃止になるとは((+_+))
優待導入後の新規株主は長期保有優待を誰も取得できなかったことになりますね…。

 

 

 

夢真HDの突然の株主優待廃止の理由は?個人株主にとっては到底納得できない理由かと思います

それではなぜ夢真HDがこの人気優待を廃止したのか理由を見ていきましょう^_^;
IR発表内容を一部参照します。

 

1. 株主優待制度廃止の理由
当社は、1 株あたり35 円を下限とする安定的な配当還元に加え、株主の皆さまの日ごろのご支援に感謝するとともに、当社株式の魅力を高め、中長期的に保有していただける株主様の増加を図る事を目的として、株主優待制度を実施してまいりました。
しかしながら、新型コロナウイルス感染症の拡大等による当社をめぐる経営環境を踏まえ、本日開示の「減損損失の計上及び通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」の通り、業績予想の下方修正いたしました。また株主の皆様に対する公平な利益還元という観点でも、株主優待制度のあり方を慎重に検討してまいりました。これら総合的に検討を重ねた結果、配当による利益還元を今後も安定的に実施していくこと優先し、株主優待制度を廃止することといたしました。(以下略)

参照:株主優待制度の廃止に関するお知らせ

 

 

夢真HDの優待新設の狙いは当初から変更なく中長期に保有する株主の増加です。
しかし今回の廃止理由は①コロナ禍による業績悪化と②公平な株主還元、ということです。

 

 

え…全く意味が分かりません( ゚Д゚)
中長期的な個人株主の維持のために導入したのに一時の業績悪化ですぐやめたら本末転倒です。

コロナウイルスの蔓延はもちろん夢真HDの経営陣の責任ではないでしょう。
しかし業績悪化の責任を負って、まずは自分たちの報酬返上などが筋ではないでしょうか?
なぜ株主優待制度の廃止から手を付けるのか経営判断の理解に苦しみます。

 

 

さらに私が理解できないのは②の株主還元が公平ではないという理由です。
もちろん優待の源泉となる利益の分配においては保有株式数が少ない個人投資家などが有利です。
大口の株主でも2,000株の優待しか貰えず、そもそも法人には必要ないものです。

しかしそんなことは周知の事実の上で小口投資家の中長期保有を促すために優待を新設したはずですよね^_^;?
それを導入からわずか2年の間で「慎重に検討してきた」とは到底思えません。

 

 

経営状況の急変で想定よりコストがかかる優待が重荷となり廃止したいものの、経営陣が責任をとらないようにする詭弁に思えます。
ちなみに決算報告の資料によると優待廃止で「営業利益2.5億円増加」の旨が記載されていますね(・へ・)

 

 

 

夢真HDが業績予想の下方修正を発表!配当は宣言通り辛くも維持

突然の優待廃止で辛口となりましたが…経営陣の懸念はコロナショックによる業績の急落です。
すでに業績予想の下方修正を発表しているので内容を確認しておきましょう(^^)

 

 

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参照:減損損失の計上及び通期連結業績予想の修正に関するお知らせ

 

 

今回夢真HDはフィリピンの事業においてロックダウンにより顧客を喪失したことに基づき、、419 百万円の減損損失(特別損失)を計上しました。
これは中々厳しい状況ですね。

 

 

しかし企業全体で見れば売上高の修正予想は-4.8~7.9%に過ぎません。
特別損失の計上で利益の下方修正は-22.2~31.5%と確かにやや大きめの減益修正となっています。
しかしEPSは48.65~55.22円と赤字転落までは随分と余裕があります。

 

従来予想では純利益が54億円で減損損失が4.2億円・・・もちろん小さくはないですが壊滅的とは言えません。
経営陣は今回の単年度の影響より長期的な不況入りを懸念して企業体力増強のための内部留保の確保に動いたのでしょうね?
そのためには株主優待は金喰い虫として嫌われたのでしょ…。

 

 

 

優待廃止の理由として夢真HD経営陣は配当による公平な株主還元を強化すると掲げていました。
今回は業績の下方修正となったものの、宣言通り1株配当は35円で維持することを決めたようです。

 

 

 

夢真HD株価チャートを確認!高値圏からは半値落ち…現在はコロナショックから戻り基調

それでは最後に夢真HDの株価について確認していきましょう(^^)/
上場以来の夢真HDの株価の変遷について参照します。

 

yumeshin
参照:SBI証券 夢真ホールディングスの株価チャートより

 

 

上場後に急騰に一時は良かったものの2000年代はリーマンショックの影響もあり株価はひどい状況でした。
しかし2010年代に入りアベノミクスのおかえで株価は急上昇していきます!

 

調整を挟みながらも2018年には優待新設も相まって株価は一時1200円を越えました。
上場時が現在換算で100円程度だったことを踏まえると確かに夢真HDはリーマンショックを乗り越えて大躍進しています。

 

 

しかしそこを最高値に2018年中旬以降からいいとこなし株価は大幅下落しています。
2020年のコロナショックでは久しぶりに500円台をつけています。
すでに600円台は奪還したものの株価は2013年台の水準となってしまいました…。

 

短期的には上昇に転じたもののコロナ前の900円台まではまだまだ遠いように思います。
経営陣が懸念するような不況により建築関係の不調が続くなら株価はしばらく軟調なのではないでしょうか。

 

 

今回の夢真HDの優待廃止は確定した優待権利の後出しでの取り消しではないだけ幾分マシかと思います。
しかし株主還元向けのIR発表の内容や経営陣の考え方がコロコロと変わることが認識されました。
また投資家や株主還元をそれほど重要視しておらず今後も本当に配当維持してくれるのか怪しいと感じています^_^;

 

現状では下方修正や株主優待廃止で株価も下落する場面もあるかもしれませんが私は投資する気はありません!

 

 

*投資はご自身の判断と責任において行って下さい。

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