相次ぐ株主優待制度の廃止や改悪のIRニュース…次は三栄建築設計です
ここ数年で株主優待人気が高まり株主還元の一環として導入する企業も増えましたね(^^)
ところが優待人気が過熱しており、当初の想定を上回る費用として企業に重くのしかかってきています…。
そのため2020年のコロナショック以降は業績悪化を理由を優待の改悪・廃止が相次いでいますね。
今回は三栄建築設計の株主優待制度と廃止発表や理由、株価と配当利回りについてまとめました。
どんな優待制度が廃止リスクが高いのか参考になればと思います(^^)/
「三栄建築設計の株主優待制度は?」
「三栄建築設計の優待廃止時期と理由は?」
「三栄建築設計の株価と配当利回りは?」
景気後退や企業業績の悪化で持株が含み損に陥るとつらいものです…。
そんな時に私たち投資家が継続保有の心の拠り所にするのはインカムゲインが1つですね。
数ある優待銘柄の中から優待制度を重要視している企業を中心に投資したいものです。
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最近では桐谷さんレベルで優待を取得している強者をSNSで見かけます^_^;
優待利回りや継続性も踏まえて銘柄は選抜したいものですね!
三栄建築設計が株主優待制度の廃止を発表!優待廃止の時期と理由は?
三栄建築設計の株主優待品は定番のおこめ券優待!
それでは早速ですがまずは三栄建築設計の株主優待制度の内容を確認していきましょう(^^)/
私は取得したことがありませんが…
優待で生活を賄う派の方には割と人気の優待でしたね。
三栄建築設計の株主優待制度概要
権利月:2月(2020年2月度まで)
株主優待品:お米券
保有株式数と優待内容:
①100~999株:2枚(2kg相当)
②1000株以上:8枚(8kg相当)
参照:三栄建築設計HP 株主優待制度
お米券は有効期限がないのが大きな利点ですね。
お米券1枚で440円分のお米と引き換えが可能で家庭では必ず需要があるものと思います(^^)
一部のスーパーやドラッグストアではお米以外にも利用できる場合があります。
クオカード優待に比べれば利便性は劣るものの個人投資家には根強い人気の優待です。
三栄建築設計が株主優待制度の廃止をIR発表!廃止の時期と理由は?
さてそんなお米優待銘柄の三栄建築設計ですが株主優待制度の廃止をIR発表しました((+_+))
2月度優待で大分先のことにも関わらず中間期での廃止発表に踏み切りましたね…。
三栄建築設計の株主優待は2020年までで、2021年2月度以降は廃止となっています。
既に2020年2月度優待は実施済みですので現在保有の株主は今後優待を貰うことはできません!
株式継続保有をすべきか判断する必要がありますね(・へ・)
それでは廃止に至った理由はなんでしょうか?
IR発表の内容を抜粋致します。
1.株主優待制度廃止の理由
当社は、株主の皆様の日頃のご支援に感謝するとともに、投資対象としての当社株式の魅力を高め、中長期的により多くの皆様に当社株式を保有していただくことを目的として、毎年2月末日現在の当社株主名簿に記載または記録された、100 株(1単元)以上を保有されている株主様を対象として、株主優待制度を実施してまいりました。
この度、株主の皆様への公平な利益還元という観点から、慎重に議論を重ねました結果、株主優待制度を廃止させていただくことといたしました。
今後も株主の皆様への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、企業価値の向上に取り組んでまいりますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
なんと!
コロナ禍による業績悪化ではなく株主の公平な利益還元が優待廃止の理由と発表しています!
優待廃止にも多くの理由がありますが、この理由が個人的には一番許容し難いです( ゚Д゚)
もちろん三栄建築設計の株式優待は最大で1000株までしか優遇されません。
それ以上の大株主から見れば少数株式を保有している株主に利益が流出して不公平と感じるかもしれません。
しかしそんなことは株主優待制度を新設・導入した時点で明らかに分かっていることのはずです。
それを踏まえて取締役会で議論して導入されているはずなのに…本当に情けない理由です。
全ての株主に公平に配当で還元する指針の企業なら最初から優待制度など実施しないでしょう。
経営陣のこの対応を見るだけでも投資する気はおきませんね((+_+))
業績悪化が真の理由ならそれを認めて経営陣の報酬の減額・廃止をしてから優待廃止を決めるのが筋ではないかと思います。
三栄建築設計の株式は割高?株価と配当利回りを確認
三栄建築設計の株価チャートを確認!今後の株価の予想は?
それでは最後に三栄建築設計の株式について確認していきましょう(^^)/
まずは同社の過去10年間の株価の変遷について参照します。
参照:Yahoo!ファイナンス 三栄建築設計の株価チャートより
2011年頃より株価は上下しながらも緩やかな上昇トレンドが続いていました。
アベノミクスで影響で2017年には上昇が加速して一時は2500円程度まで株価は上昇しています。
しかし2018年度以降は割安度もなくなり業績とともに株価は下落トレンドに転換しています。
大きな反発もないまま株価はズルズルと下落を続けています…。
コロナショック時は一時は節目の1000円程度まで株価が大きく下落しています((+_+))
現在は他の銘柄同様に株価は回復して1300円前後となっていますね。
直近の株主はコロナショックで下落した株価を購入して含み益の方もいるでしょう。
しかし2017年頃からの株主の多くは含み損状態で戻り売りが懸念されるチャートですね。
余程株価が業績に比べて割安感がなければ手出ししたくない株式です。
三栄建築設計の配当利回りと株価指数は?
コロナショック時から30%近くも上昇しています。
既に三栄建築設計の株式は割高となっているのでしょうか?
いつも通り配当利回りと株価指数を確認していきます(^^)/
現在の三栄建築設計の株価1293円で予想PERは4.2倍、PBRは0.64倍となっています。
(2020/07/25)
うーん、さすが建築関連銘柄だけあって株価はまだまだ割安感がありますね!
とはいえ同業他社に比べて格段に安いわけではありません。
下値は限定的でしょうが今後の景気後退の程度によっては建築業界も厳しい状況となるでしょう。
現在の株価は割安とは考えず、普通の状態と判断しておきます。
また三栄建築設計の予想1株配当は48円、予想年間配当利回りは3.7%程になります。
優待廃止で株主公平還元を掲げるだけあり、配当はそれなりにありますね(^^)
EPS306円に比べて配当はまだ少なく今後の配当継続維持に加えて増配も期待したいところです。
優待銘柄ではなくなりましたが配当目当てなら一定の購買意欲は湧きます。
しかしながら前述のようなIR発表をする企業は私の投資したい企業にはあてはまりません…。
株価は監視して配当利回りが少なくとも5%を超えるまでは購入することはないと思います。
*投資はご自身の判断と責任において行って下さい。