花王(4452)が北里大学と新型コロナの増殖を抑えるVHH抗体を開発!今後の株価への影響と見通しは?

花王(4452)が北里大学と新型コロナの増殖を抑えるVHH抗体を開発!今後の株価への影響と見通しは?



花王(4452)が北里大学およびEpsilon Molecular Engineeringと共同で新型コロナの増殖を抑えるVHH抗体を開発!

2020年は株式市場もコロナ関係の話題で事欠かないですね(^^)
製薬企業を中心に様々な治療薬が臨床試験の段階にあります。
最近ではギリアド(GILD)の抗ウイルス薬であるレムデシビルが日本でも承認されましたね!

 

 

今後も治療薬の臨床開発が進み死亡率や重症化率が減少することを期待しています。
一方で医療崩壊を防ぐために感染率自体を下げることにも注目が集まっていますね。
既に大手製薬会社がワクチン開発にも乗り出しています(^^)/

 

 

さてそんな中、生活用品メーカーである花王が北里大学らと共同で新型コロナの増殖を抑えるVHH抗体を開発したニュースが報道されました。
スタートアップ企業であるイプシロン・モレキュラー・エンジニアリング(EME)の技術を活用しています。
製薬企業ではない花王が技術ベースで新分野に進出するのは株価の観点でも注目です(^^)

「花王と北里大学、EMEの新型コロナの抗体はどんなもの?」
「花王の今後の株価への影響と見通しは?」

 

 

なお花王の株価や株主優待の状況については下記の記事も是非ご覧ください(^^)

関連記事>>>
花王(4452)の株価の今後の予想は?配当利回りと株主優待を確認してみた

 

 

サラリーマンとして見ても花王という企業は非常に興味深いです。
トップの澤田社長も研究出身で独自技術を大事にしながらイノベーションを起こしています。
花王関係のビジネス書を読まれたことない方は一度ご覧になられてはどうでしょうか(^^)?

 

 

 

 

 

花王と北里大学、EMEが共同で見出したのは新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する感染抑制能を有するVHH 抗体です

様々なニュースサイトで今回の花王が北里大学、EMEと共同開発した新型コロナに対する抗体を報道しています(^^)
私も研究者の端くれですので株価うんぬんの前にまずは科学的に技術を調べてみました。

とはいえ小難しい専門用語を並べても一部の方しか興味はないでしょうね…。
ニュースではなく「北里大学のプレスリリース」から正しい情報を簡素に説明したい思います。

 

 

今回花王が開発したのは新型コロナウイルスに結合するVHH抗体です。

 

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参照:北里大学プレスリリース

 

コロナウイルスがヒトの細胞に侵入する際に利用する部位を得意的に認識して結合する抗体の一種ですね。
この「くっくき」によって本来ウイルスが侵入に利用したいヒト細胞上の受容体と「結合できなく」なります。
これを中和抗体と呼びますよ(^^)

 

 

 

このVHH抗体はどのように利用されるのでしょうか?
当然抗体によりウイルスがヒト細胞に入り込めなくなるため体内に入って後にも増殖することができなくなると期待されます。
感染初期や予防的にこの抗体投与することが想定されますね(^^♪

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さらにこのVHH抗体が「特異的」にコロナウイルスに結合するのであれば「検出」に利用できます。
現在はPCRといった手間のかかる方法で検査していますが、簡便・検出感度の高い検査キットなどの開発も期待できます。

 

 

 

ちなみにVHH抗体とは ラクダ科動物由来の抗体でアルパカやラマなどが使われることが多いです。
通常の抗体医薬品に比べて体内での安定性や低コストでの生産が可能などのメリットがあります。

 

 

 

 

新型コロナウイルスの抗体報道を受けて花王の株式は買いか?今後の株価について現状の配当利回りや株価指数から考えてみる

開発した抗体がすぐに製品化されるわけではありません!それでも花王の経営姿勢は好印象

今回の抗体作成の報道はコロナウイルスに対する研究の進捗で素晴らしいものですね(^^)
しかしすぐに商品化して販売できるものではありません…。

 

検査キットであればハードルは下がりますが特異性(陽性・陰性の判定率)などの試験をクリアする必要があります。
また検査機関が容易に利用できるような仕組みにしなければなりませんね。

 

 

 

また中和抗体として感染初期の治療や感染防止に利用するのであれば臨床試験が必要になります。
有効性に加えてVHH抗体の安全性も詳しく調査しなければなりませんね。
レムデシベルのような迅速承認の例もありますが…
花王の見出した抗体が承認されて販売、利益に計上されるまでにはまだまだ時間がかかるのではないでしょうか?

 

 

それでも今回のようにスタートアップ企業やアカデミックとの共同に迅速に乗り出す花王の姿勢は高く評価したいと思います。
これだけ大企業になってもその地位にあぐらをかくことなく技術革新にのぞむ社風を感じます。
今後も時代の流れに沿って創意工夫を凝らした商品開発に挑む花王に期待しています。

 

 

 

花王の今後の株価は?コロナショック後も株価はすぐに上昇!株価チャートを確認します

それでは続いて花王の株価について確認していきましょう(^^)/
過去10年間の花王の株価の変遷を参照します。

 

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参照:SBI証券 花王の株価チャートより

 

 

これは…なんと力強いチャートでしょう( ゚Д゚)
知っていはいたのですがさすが優良経営の花王の株価は安定感抜群ですね。

 

2011年頃はわずか2000円程度だった株価はアベノミクスで順調に上昇しています。
時折長いレンジ相場に突入するものの長期移動平均線に沿って長期では花王の株価は右肩あがりです。

 

 

2019年から再び値嵩株の花王は8000~9000円と広いレンジで持ち合い相場となっています。
2020年のコロナ禍で一時は一気に7000円程度まで株価は暴落しています…。
しかしこれはまさに「押し目」で数少ない花王株に参入するチャンスでしたね(^^♪

 

すでにコロナショックから株価が戻しているせいもあってか今回の報道で株価は大幅高とはなりませんでした。
しかしそれでも2%以上上昇しており投資家に好印象を与えたようです。

 

 

 

花王の株価はすでに割高なのか?配当利回りと株価指数から株式の買い時か考えてみる

花王の株価は右肩上がりなだけあって常に高値圏にある印象を与えます。
すでにコロナショックから株価が戻していることもあり、値嵩株である花王の株式は安易には買付けできません((+_+))

現在の株価が割高なのか株価指数と配当利回りから考えてみましょう。

 

 

現在の花王の株価8,521円で予想PERは26.6倍、PBRは4.8倍程度です。
うーん、想像通りですが株価指数の数字自体は割安とは決していえない水準にあります^_^;

それだけ花王の成長に投資家が期待しているというあらわれでもありますが…。
できればPER20倍程で参入しておきたいところです。

 

 

花王の予想1株配当は140円、予想年間配当利回りは1.6%程です。
これだけPERが高くでも配当利回りはそこそこあるほうではないでしょうか?

配当性向はここ数年は40%前後で安定しています。
大幅な増配は期待できませんが安定的な配当維持を期待できそうですね♪

 

 

 

花王の株式を買うべきか?新型コロナウイルスの抗体開発とは別に端株積立てしたい

さて魅力的な花王の株式ですが新型コロナウイルスの抗体を用いた新商品を期待して買うべきでしょうか?
私はこの製品だけに期待してすぐに買う予定はありません。

 

花王の技術には期待してますが…現在様々な製薬企業が治療薬開発に乗り出しており競争は激化すると見込んでいます。
仮に各種試験をクリアして製品化に至ってもどの程度の売上になるか不透明です(・へ・)
さらにすでに米国企業が同様に新型コロナウイルスに結合する抗体を取得したとの情報もあります。

 

 

 

一方、私は今回のコロナウイルスの報道は関係なく花王という企業に魅力を感じています。
なのでむしろこの報道で株価が上がっているときによりも、押し目で参入したいと考えます。

 

 

ただし先述のとおり花王の株価は右肩あがりで参入する時期の判断が非常に難しいです。
また株価が1万近い値嵩株の場合は単元株購入で一気に多額投資するのではなく端株積立てが良いと考えます(^^)

 

含み損銘柄のナンピンにも利用していますが、値嵩株のリスク分散にも重宝しています。
花王に関しても単元株ではなく1株から積み立てることを考えたいと思います!

 

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