TATERUが融資資料改ざん発覚後に初の業績予想修正を発表しました
急速に広まった新たな投資法であるソーシャルレンディングですが、一部のSL業者で問題が起きています。
最近では上場企業であるTATERUが運営するTateru fundingの融資資料改ざんには誰もが驚きました。
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もちろん全てのソーシャルレンディング業者が問題を起こしているわけではありません。
黎明期だけにきちんとSL業者を選んだ上で投資することが重要になっているのです。
今回TATERUが顧客データの改ざん問題発覚後に、業績予想修正を発表しました。
株価も乱高下しているようですので情報についてまとめました。
「TATERUの業績予想の修正内容は?」
「株価の値動きは?株主優待実施は可能なのか…。」
TATERUの業績予想修正で営業・経常利益の大幅減を発表
本日はTATERUの平成30年12月期 第3四半期決算短信の発表がありました。
今回の決算発表にあわせて業績予想の修正も発表されています。
融資資料の顧客データ改ざん問題が発覚後、初の業績予想修正になります。
TATERUが運営するTateru fundingの新規ファンド募集が止まっております。
加えて主力であるTATERU apartmentへの影響も必至であり、その影響度が懸念されていました。
今回の事件で業績にどの程度の減少があったのか確認しましょう。
参照:平成30年12月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
対前期増減率で営業利益で48.1%減、経常利益で50.4%減の大幅減益となりました。
当期純利益では15.2%減と若干減益度合いが解消されています。
これは特別利益が計上されているためと考えられます。
今期はTATERUはGA technologyの株式を全株売却しています。
こちらの株式譲渡益が貢献しているためです。
業績予想修正の主な原因についてIR発表資料を箇条書きでまとめました。
内容について確認しましょう。
業績予想修正の理由
・改ざん問題の影響でTATERU Apartment 事業顧客からの受注の取消しや工事の進捗悪化による引渡の遅延が発生した。
・当初計画の約900 棟の引渡しに対し、約180 棟数の引渡しの減少が見込まれている。
・TATERU Funding 事業では、平成30 年10 月以降の新規のファンドの組成が停止している。
・売上高は、1棟当たりの受注単価が当初計画を上回っているものの、上述の引渡し棟数の減少
・費用面では売上原価率は計画よりも上回っているものの、販管費は計画どおり推移している。
・上場有価証券を売却による投資有価証券売却益2,425 百万円を特別利益に計上した。
・特別調査委員会による特別調査費用として200 百万円を特別損失として見込んでいる。
想定された通り、TATERU apartmentで引き渡しの減少が起きているようです。
融資資料の改ざん問題発覚後、SNS上でもTATERUとの契約撤回の報告が何件もありました。
またTATERU fundingも周知の通り、ファンドの募集を停止しています。
こちらも利益面で多少の減少に寄与したものと思います。
特別損益では予想通り、株式の売却益が計上されています。
一方で特別調査委員会の費用が2億円もかかっているとは驚きです…。
委員会の人件費でしょうか?^_^;
TATERU(1435)の株価はザラ場で大幅上昇もPTSではそれを超える大幅下落…
本日の決算発表の予定を受けてTATERUの(タテル)の株価は乱高下しています。
ザラ場では楽観論が先行したのか、株価は616円でプラス61円(10.99%)の大幅高です!
終日強い動きだったようです。
参照:SBI証券 TATERU株価チャートより
ところが決算資料の内容を受けてか、PTSでは一転して大幅下落です。
現時点でPTSの株価は535円でマイナス81(13.15%)とザラ場のプラスが帳消しになっています。
TATERUのように思惑で売り買いが渦巻く状況では誰にも株価の動きは読めません…。
特に個人投資家はこのような株価には深入りせずに傍観するか、少額参入に限定するかすべきですね。
現在のPTSの株価でPERは9.8倍、PBRは1.9倍程度になります。
株高状況において魅力的なPERですが株式投資初心者は触れない方がいいと思います。
不動産関連株ではこの程度のPERはざらにあります。
また今回の業績予想修正を見ると、融資改ざん問題がまだ落ち着いたとは言えません。
特別利益が剥がれておちてさらにEPSが下がれば一段下を目指しそうです。
TATERUの株主優待を実施か?管理人の投資スタンスは?
TATERUは今回業績修正発表で大きくPTS株価が下落中です。
これ以上の株価の下落の大幅下落は想定できるでしょうか?
優待好きの投資家としてはTATERUが12月のQUOカード優待を実施するか注目しています。
自社事業の宣伝にならないQUOカード優待などは廃止になる可能性が高い傾向にあります。
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今回の業績予想修正のタイミングで優待廃止のIRがなかったことから今年は実施する方向だと思います。
しかしながら来年以降は利益の減少にともない株主優待が廃止される可能性が高いと考えています。
QUOカード優待が廃止になってもイオングループの株式のように自社サービスの割引があるといいのですが…。
TATERU apartmentの金利減少とかだったらサラリーマン大家には大きいですね(^^)
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今回の業績予想修正を受けて株価はさらに下を目指す方向になりそうです。
一時に比べて株価が大分回復していますが、まだまだ予断を許さない状況です。
優待実施後の権利落ちも大分懸念されます…。
1単元あたり6万円程で購入できるので比較的気軽には参加できます。
しかし不必要なストレスを抱えたくないので私は参戦する予定はありません。
一方で、TATERU fundingに関しては今回の対応に好印象を持っています。
特別調査委員会の調査と改善案で業績が戻ってくれるようであれば、もう一度投資してみるか悩みますね。
管理人クロノはソーシャルレンディングで資産運用中です。
株式投資と違い日々の値動きを気にせずに資産運用が可能なのがソーシャルレンディングです。
しかしながら最近になり事業者リスクが高まり、運用するSL業者の選別が重要になっています。
私が現在投資中のSLの中でも今オススメできるのはOwners Bookになります!
利回りはそれほど高くありませんが、不動産プロの目利きによる案件のレベルの高さがいいですね。
また、早期償還になった際に想定利回りが上昇することもあるので資産の運用効率も良くなりますね!
案件数はそれほど多くない上に人気化することも多いです。
まずは口座開設を済ませて、納得できる案件が出た際に少額から投資を開始するのをオススメします。
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*投資はご自身の判断と責任において行って下さい。