大塚家具 (8186)の今後の株価は?社長交代以降は株価続落、セール開始は倒産への始まりか。

大塚家具 (8186)の今後の株価は?社長交代以降は株価続落、セール開始は倒産への始まりか。



IDC大塚家具 (8186)が大幅な値引き開始で倒産が危ぶまれています…

日米の優良株の積立投資でインカムゲイン重視のスタイルの管理人のクロノです。
最近は株高の状況が続いているので個別銘柄は参入しづらいですね…。

しかし時々、何かのきっかけで株価が不当に値下がりしている銘柄があります。
このような割安銘柄なら将来に株価が戻ることを期待した長期投資もありだと思います。

そのため株価が大幅下落中の銘柄もチェックして投資の機会をうかがっています。
前回のスルガ銀行に続き、今回はIDC大塚家具について考察したいと思います。

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スルガ銀行 (8358)の今後の株価は?一部業務停止が倒産のきっかけになるのか

 

大塚家具は現在在庫一掃の最大80%offのセールを実施しており話題になっています。
一部報道ではこのセールは目先の運転資金確保のための赤字販売で、企業としての終焉を告げているとのことです。

私なりに現在の大塚家具の株を評価し、以下の点についてまとめました。

「大塚家具のこれまでの株価の変遷は?」
「株主優待や配当利回りから長期投資の価値はあるのか?」

 

IDC大塚家具 (8186):社長交代騒動以降も株価は下落中

2015年の大塚家具のお家騒動は連日ニュースを賑わせていたので記憶されている方も多いと思います。
創業者である当時の大塚勝久会長と、長女の大塚久美子社長が経営方針で対立したのです。

会社を思っての議論であれば良いのでしょうが、世間から見れば只の権力争い…。
株主からすればこのような経営トップの紛争は迷惑以外の何物でもありません。

 

それでは大塚家具の株価の変遷を株価チャートで見てみましょう。

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参照:SBI証券 大塚家具株価チャートより

 

2015年はお家騒動で大塚家具の株式の売買がマネーゲーム化して乱高下しました。
その後、久美子社長が実権を握るも肝心の業績は悪化の一途です。
株価も業績の悪化に伴い、ここ数年は右肩下がりで大幅な下落中です。

 

お家騒動当時は1500円以上あった株価も現在では300円を切っています。
この株高が続くアベノミクスの恩恵の中で、3年程で株価は五分の一になってしまいました…。

 

しかし大塚家具の株価下落は久美子社長に代わってからはじまったわけではありません!
上場以降、30年チャートで株価変遷を見ると2000年頃は17500円を超える値嵩株だったのです。
現在はその2%以下…すでに損切して当時からの株主はいないとは思いますが、ひどい状況です^_^;

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参照:SBI証券 大塚家具株価チャートより

 

今期の予想EPSはー181.7で、マイナスのためPERは算出不可能です。
PBRは0.37と基準となる1を大幅に下回っており、投資家は大塚家具の企業価値を見限っているようです。

 

投資研究で著名なシーゲルによれば投資では永続して存続する企業が本当の利益をもたらすことが分かっています。
派手さや一時の流行りではなく消費者生活に根付いた企業を積立・配当再投資することが固い投資です。
短期の個別銘柄売買も楽しいですが、兼業サラリーマン投資家の方にはぜひ一読して欲しい一冊です!

 

大塚家具の株主優待と配当利回りは?

キャピタルゲインは中々ひどい状況ですが、インカムゲインはどうでしょうか?
同業他社で業績絶好調のニトリホールディングス (9843)は割引券などを優待にしています。

大塚家具の製品は高額なものが多いため割引券があると嬉しいですね!
しかし…大塚家具は株主優待を実施していません…。
高級家具販売を会社のイメージにするなら安易な割引は似つかわしくないのかもしれませんね。

 

さて、それでは配当金と配当利回りはどうでしょうか?
お家騒動当時、大塚家具は中々の高利回り銘柄として認識されていました。

配当金の履歴と今後をグラフにしました。

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参照:大塚家具配当金情報を基にグラフを作成(2018年12月以降は予定)

 

業績の悪化に伴い2018年度より配当金は0円の予定です…。
したがって長期保有で配当金を貰い続けて恩株化するのは難しそうです。

今の株価で前年通り一株あたり40円配当を出すと利回りが14%程の超高利回り銘柄になります。
さすがにそれは逆に怖いですね…。

 

IDC大塚家具 (8186)の決算情報および月次報告。今後の業績は?

大塚家具の株式は中々つらい状況にあることが分かりました。
株主としてはなんとか今後の業績を少しでも上向けて欲しいところでしょう。

2018年度の中間決算と業績予想について見てましょう。

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参照:大塚家具2018年12月期中間決算説明資料より

 

売上高は前年比で8.4ポイント下落の376億円です。
営業・経常利益ともに前年と同程度の50億円以上の赤字です。
昨年からほとんど改善がないことがこたえますね。

 

月次情報を確認しましょう。
2017年、2018年の両年ともほとんどの月で前年比を下回っています。

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参照:大塚家具IR情報(月次情報)より

 

売上そのものが下がっており、大塚家具の現在の事業路線が消費者に受け入れられてないようです。
私もニトリには良く行きますが、大塚家具は滅多に行きませんね…(お金がないだけ?)。

決算情報から唯一希望を持てるのは新規事業であるEC事業でしょうか?
2018年上期EC事業の売上高は171百万円で前年同期比+69%です。

 

消費者の購買スタイルの変化に合わせた事業ドメインの取捨選択や店舗戦略が求められています。
今後黒字化を目指すためには大体な事業変遷とコストカットは避けれないのではないでしょうか?

 

お家騒動だけで不当に株価が下落しているのであればチャンスがあると思い大塚家具の企業情報を調べました。
当初想像していたよりも大塚家具の業績悪化はひどい状況にあるようです。
また売上高も漸減しており、今期のセールで一時的に伸ばしても利益は悪化すると予想されます。

経営層の入れ替えや大きな事業改変がない限り株価は下落しつづそうです。
投機で勝負するならとめませんが、長期投資でスポット買いするには大変勇気がいる銘柄なようです。

 

追記
大塚家具のその後について記事を追加しました。
大塚家具(8186)の株価の下落が止まらない。配当と株主優待は?身売り報道もあるが業績と決算から投資を検討してみた

 

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